合資会社 満福

ぼんち塾 プログラミング講座

目次へ 戻る 次へ

第二回 順次処理とは

みんさんこんにちは、それでは始めます。一同礼!!
前回プログラミングの基本処理は「順次」、「分岐」、「繰り返し」のたった3つしかないと説明しました。今回はそのうちの一つ「順次」処理を学びます。予めインターネットで調べてみた積極的な人はいませんか。私がGoogleで三つの言葉を入力して検索したところこのページの第6講目が検索結果の先頭に出て来ました。図入りで説明してあるので目を通してみるといいでしょう。ちなみにこのページも"Hello World"から始まっていて、ちょっとニヤリとさせられました。

人が書いた簡単なプログラムを真似したり、改造したりしているうちに、プログラムが作れるようになることも確かです。ただ、それは既に最低でも一つの言語を修得している人向きで、初学者には余り効率が良くないと思います。動いているけれども、どうして動くのか分からないなんて事では、やってる本人も楽しくないでしょうしね。

話がそれました。今回の本題に入ります。
プログラムはコンピュータに行わせたい内容を記述した手順書です。では手順をどのように記述するのでしょうか。もちろん日本語で書いたってコンピュータに理解出来るはずはありせんので、対象となる問題解決のための手順(これをロジックとかアルゴリズムと言います)を考え、それから目的のコンピュータで利用可能なコンピュータ言語(以下、言語)の規則に従って書いていきます(プログラムを実装するなんていい方もありますね)。

では具体的にアルゴリズムを考えてみましょう(「ロジックを組む」とも言います)。軽い頭の体操にもならない程度なのでご安心を。

問題)イタリアで3.6ユーロのワインを買いました。その時のレートは1ユーロ131円です。日本円に換算するといくらでしょうか。

アルゴリズムの目的はユーロから日本円へ為替換算することだと、すぐに分かったと思います。まずは普通に計算する場合を考えると以下のようになります。

    アルゴリズムその1)
    3.6と131の積を「答え」に入れる
    Answer = 3.6 * 131
  

二行目は日本語をプログラムっぽく書いたもので、右辺の計算結果が左辺に入るという意味です。うーん簡単です。しかしこれではロジックもヘチマも有りません。為替相場は日々変動するものですし、買うものだってワイン以外に、チーズやプロシュートを買うことだってあると思います。その度にアルゴリズム(この場合はプログラムと同義)を変更するのは大変です。もうちょっと工夫してみます。

    アルゴリズムその2)
    1ユーロ当たりの日本円換算額を「レート」に入れる
    購入金額を「値段」に入れる
    「レート」と「値段」の積を「答え」に入れる
    
      Rate = 131
      Price = 3.6
      Answer = Rate * Price
    
  

どうですか少しロジックに見えるようになりましたね(分量が増えただけ?)。これで次回からは「レート」や「値段」だけを変更すれば「答え」が出るようになります。
このように順番に処理して行くことを順次処理といいます。そのままなので拍子抜けしたかもしれませんが、全体をみれば複雑なものでも、ほんの一部分を取り出せば単純なものになるのです。

最初に紹介したページにも記述があるフローチャートは、今では実際の現場でほとんど見かけなくなりましたが、個人的には全く役にたたないものでも無いと思っています。

それはテンプレート(図形を書くための定規)を使って、書いたり消したりを繰り返してるうちに、手を動かさなくても頭の中のイメージだけでプログラムを動かせるようになるからです。しかし、今じゃ専門学校でも教えてないかも知れませんね、慣れればすぐに必要なくなるのも確かですから。

今回の順次処理は別段難しいところはなかったですね。では次回までさようなら。
それでは終わります。一同礼!!

目次へ 戻る 次へ